コンスタンティヌス大帝、ドラガン・ストイコヴィッチ ピクシー、イバン・ミリュコビッチ、ステバン・シンジェリッチ、ステヴァン・スレマツ、デヤン・ペトコヴィッチ /蘊奥、ニシュの先賢、セルビア代表黄金の"鷲"
ストイコヴィッチ・ピクシーを生み、新たなピクシーの出現を半世紀近く待たせようと考えていたセルビア共和国南部の都市ニーシュは、再び俊秀を生み、甲冑も武器も持たない豪傑な戦士アンドリヤ・ジヴコヴィッチ・ジレを欣然と送り込む。戦争に敗北し、名誉や自尊心を失い、屈辱を受け、意識を失った、虚弱で不規則な秩序、乱世の時代を生き抜いた1994、1995、1996、1997年生まれの世代の―U-19欧州選手権、U-20 ワールドカップでチャンピオンになり欧州と世界を制し名を刻む―先鋒として、愛と憎悪をフィールドに持ち込み、セルビアの白鷲となり戦う。ベオグラード、ヴォイヴォディナ、シュマディヤ、クライナ、スルプスカ、サンジャク、モンテネグロ、コソボなどから
パルティザン部隊による濫觴 /パルティザン・ベオグラードとドラガン・マンツェ
それどころか、逐年その伝説、巨大な意志、献身、深甚な愛情や感情、特別な感覚―わずか22歳で、悲劇が訪れた悲しき日まで、既に279試合174得点を上げ、グロバリにとって、スティエパン・ボベク、ミラン・ガリッチ、ミロシュ・ミルティノヴィッチ、ズラトコ・チャイコフスキー、ブランコ・ゼベツ、モムチロ・ヴコティッチ、ハフルディン・ユスフィ、ミルティン・ショシキッチ、ベリボル・バソビッチ、イヴァン・チュルコヴィッチ、ブラゴイェ・パウノヴィッチ、ペタール・ボロタ、プレドラグ・ミヤトヴィッチなど数々の巨匠の中でも最も敬愛される選手となる―は、次の世代に広がり続け、スタディオン・JNA近くの路傍や南側のスタンドでは、今でもその名前を歌い踊り夢路を辿る。
パルティザンの伝説が生まれた街ゼムンに、再び運命の女神が未来を約束し生まれ落としたドゥシャン・ヴラホヴィッチ。
旧ユーゴの人々は、グロバリが永久欠番にするように懇願する背番号9を、16歳24日の歴代最年少で背負い、ツルノ・ベリの将来を双肩に担う姿に、伝説的人物ドラガン・マンツェを重ね合せる。
クロアチア人ディアスポラ
文化、商売、スポーツ、発明に秀でたディアスポラは、野心を叶え、名声と名誉を得て、彼らの国で国家のシンボルになる。
マケドニア代表・サッカーの紐帯/フィリッポス2世、アレクサンドロス大王、ユスティニアヌス1世、ゴツェ・デルチェフ、ヴォイヴォダ・バブンスキー、マザー・テレサ、トシェ・プロエスキからゲオルゲ・ハジ、ダルコ・パンチェフ
内部マケドニア革命組織に、標的にされながら、バルカン戦争と第一次世界大戦で、勇敢に闘ったチェトニックの最初の指導者で、ドラジャ・ミハイロヴィッチの有名なチェトニックの凱歌のもととなるものを作ったとされるヨヴァン・ストイコヴィッチ・バブンスキを曾祖父に、キャリアの晩年には、ガンバ大阪に所属し、日本でも時を過ごしたボバン・バブンスキーを父親に持ち、弁舌の才と高い教養を備え「哲学者」と称されるダヴィド・バブンスキー、ラボトニツキで将来を嘱望されるエリフ・エルマス、ダルコ・ヴェルコフスキ、エニス・バルディなどの成功したU-21の8人と クロアチアのHNLに所属するインテル・ザプレシッチでの邂逅が、資質を開花させ、その左足で、イタリアでも、ゴールを量産するイリヤ・ネストロフスキなどの若さと経験を組み合わせ、不死鳥の如く、アレクサンドロス大王の精神を再び蘇らせる。
セルビアコソボサッカーの停頓 /大アルバニアと戦争 黄金の鷲の子 ピクシー ドラガン・ストイコビッチ
ローザンヌでのセルビアの成功が、とりわけ、アメリカ、イギリス、ドイツなどのコソボを国家承認し、人類で最も人気のあるスポーツを利用して、アイデンティティーを高める策略に弄する剛毅な援助者へ、彼らのバルカン政策に苦い敗北を与える。
アハティサーリ案に反対し、国連の暫定統治を禁じ、双頭の黒鷲の旗のもとで、アルバニアと協同したい民族主義野党アルビン・クルティが統率する政党ヴェテヴェンドシェは、 コソボは国際舞台で独自のチームを組織しないで、アルバニアのために闘うべきだと声高に叫ぶ中、 何年もの間、コソボ代表を国際舞台で活躍させるという重要な政治的目標をもつ政府と欧米列強も対抗する。 この新たな憎悪と狂気が、再びこの地域を戦争の深淵に連れ戻す。
今月、対照的なスタートを切ったワールドカップ予選が、再開する。
コソボは、コソボ解放軍の残党が潜伏し、支配領土拡大を目指して、テロリストの温床となっているプレシェヴォ渓谷からの出身者を初めて抜擢する。伝説的なドラガン・ストイコヴィッチ・ピクシーが決して屈しなかった巨大な政治の圧力や汚職に耐えられず、混迷を極めるセルビアは、U-20 ワールドカップを制して世界一になったマクシモヴィッチ、ジヴコヴィッチ、ライコヴィッチ、ガチノヴィッチ、グルイッチ、ヴェリコヴィッチ、ミリンコヴィッチ=サヴィッチ兄弟などのニュージーランド人が徐々に支配し、 ミヤトヴィッチ、シュケル、ボバン、プロシネチキ、ブルノヴィッチ、ヤルニなどのチリ人の後を追う。