新たなコルバラの戦い/ユーゴスラビア代表ネマニャ・マティッチ(セルビア王国代表)
コルバラの基礎自治体ウブの村ヴレロに任地したタムナバからの兵士ネマニャ・マティッチ ―ユーゴスラビア崩壊直前、2部マチュヴァ・シャバツでミロスラヴ・ジュキッチとともに活躍した ドラガン・マティッチを父親にもつ、セルビアが欲していなかったヴレロとオブレノヴァツで育った巨大な少年についての奇譚:衆愚や混乱状態の連合は、 偉人ニコラ・テスラやミルティン・ミランコビッチのように、異端として扱い、ツルヴェナ・ズヴェズダとパルチザン・ベオグラードを追われ、 ウブに戻り、早くに国を去らなけらばならなかった。 だが、決して生まれ故郷は忘れてはいない、高潔、慧眼の士は華麗なイコノスタシを有するゴシック-ロマネスク建築の教会、寺院、塔、学校、小売店等の再建を援助し、スポーツセンターを建設、 ドラガン・ジャイッチが最初のステップとして名を刻んだウブのクラブFKイェディンストヴォを運営し、スタジアムの改築などの投資も行う。
イギリスの秘密情報部エムアイシックス(MI6) は、今もなお、007のジェームズ・ボンドのモデルとなった ヴォイヴォディナの南バチュカに位置する町ティテル(セルビア)に生まれ、ドゥブロヴニク(クロアチア、アドリア海の真珠)で育った、 ドイツのアプヴェーア、イギリスのMI6、ユーゴスラビア王国亡命政権の三重スパイで、 第二次世界大戦とスパイの世界の伝説となったドゥシュコ・ポポフの信奉者に接触し、 セルビアの茫洋たる牧歌的な村―教会、学校、雄牛が付近を逍遥する田園のサッカー場であふれるウバから数十キロのヴレロ―に送り込み 、イギリス人が胸を躍らせるヴレロが生んだ神秘を懸命に探し続ける。
将軍ジヴォイン・ミシッチの指揮下のもと、第一次世界大戦コルバラの戦いで、塹壕にいる兵士の如く、 オーストリア・ハンガリー帝国軍との手段を変えた血なまぐさい再戦、ピッチ上で繰り広げる政治対決に向け 、ヴレロの兵士は武器の銃剣をボールに変え、攻撃を指令するトランペットの音を期待して、ワールドカップへの最後の襲撃を開始する。